Solo Exhibition:
薄明かりの風景
東京都の文京区本郷にあるトーキョーワンダーサイト本郷で初個展「薄明かりの風景」を開催しました。
本展では、異なるものが混ざり合う境界の風景をテーマに展示をしました。
Artist Statement
「薄明かりの風景」とは、光と影、夢と現実、人と自然、意識と無意識、生と死といった異なるものが混ざり合う境界の風景です。
神話やお伽噺のなかでは、人も動物も植物も、ときには自然現象でさえ互いの境界を越え、変身し、ときに一つの存在として結びつきます。まるで夢そのもののように、矛盾を抱えながら存在することができるのです。
薄明かりの風景にも、そのような神話やお伽噺を思わせるイメージが現れます。そして、それぞれの風景は緩やかに結びつきながら、新たな“ものがたり”となっていくのです。
Review
明け方の光景を定着させる、という動機から出発し、多色の地を作ってそこに黒い形態を配置する、という今の手法に至ったと聞きました。
この手法の発見が、当初の目論見よりさらに複雑な効果と思考を引き出す結果をもたらしたと感じます。
地は特に色や配置を決めることなく作り、黒い部分についても、あらかじめ具体的な形を決めず、画面内のあちこちに少しづつ置いていくやり方で描き進めるとのことでした。しかしそこには、繰り返し一つの形が現れたり、おのずと左右対称の構図が出来上がったり、黒い形態がちょうど植物の成長のように下から上へと伸びる運動を孕んでいたりと、どこから訪れるのかわからない造形の法則がいくつか生じています。
ここに、作家が身を開いてこうした法則の到来を待ち受けるような、不思議な受動性とその可能性が感じられました。油絵という素材の選択も重要です。すぐに乾き描き直しのきかないアクリルに対して、乾燥に時間を要する油絵具は、その生成に必要なだけのゆっくりとした時間を黒い形態にあたえているのです。
2012. 8.
蔵屋 美香 東京国立近代美術館 美術課長
TWS-emerging 2012 展覧会カタログより

Exhibition Details
Title: Scenery in Dim Light
Venue: Tokyo Wonder Site Hongo
Period: Saturday, August 4 - Sunday, August 26, 2012
Closed on: Mondays
Open Hours: 11:00 - 19:00
Admission: Free
Address: Tokyo Wonder Site Hongo 3F, 2-4-16 Hongo Bunkyo Tokyo 113-0033 Japan
Telephone: 03-5689-5331
In cooperation with: Tokyo Metropolitan Foundation for History and Culture, Tokyo Wonder Site
2012. 7. 15. Sun.
































