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壁の向こう、夢のほとり
壁は、こちら側と向こう側を隔てる境界線だ。それは安住の場を与えもすれば、制約にもなる。
守りもすれば、隠しもする。
壁を前にするとき、その向こう側にあるものを想う。そこに広がっているかもしれない景色を想像する。
あるいは、そこには何もないのかもしれない。それでも想像を続けてみる。おそらくまだ言葉にもならない風景があるはずだ、と。
そんな霧がかった風景のことを夢と名付ける。
描くことで夢はかたちを持ち、言葉を得て、すこしばかりの物語を紡ぎ出す。夢のほとりの物語を。
作品について
近年の制作では、絵本や児童文学、漫画、古道具などから大きな影響を受けています。
それらは、イメージと言葉、そして物語を結びつけながら制作する上で重要な手がかりとなっています。
作品には、以前から繰り返し描いてきた子供や仮面、室内、森、湖、星などがたびたび現れますが、私にとってそうしたモチーフは、物語の断片のようなイメージなのだと思います。

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